
競馬において「天気」は、結果を大きく左右する重要な要素のひとつです。
特に「雨」が降ると、馬場状態やレース展開に大きな影響を及ぼし、予想が大きく変わることも少なくありません。
この記事では、雨の日の競馬にどんな影響が出るのか?
そして、雨の日に強い馬の特徴や買い方のコツまで、初心者にもわかりやすく解説します!
目次
◆ 雨が降ると「馬場状態」が変わる!
まず、競馬のコースには「芝コース」と「ダートコース」の2種類があります。
雨によって変化するのは主に馬場状態(ババジョウタイ)です。
【芝コースの馬場状態の種類】
馬場状態 | 状況 | スピードへの影響 |
---|---|---|
良(りょう) | 雨がなく乾いている | 速いタイムが出やすい |
稍重(ややおも) | 少し湿っている | やや遅くなる |
重(おも) | 雨でかなり湿っている | かなりタイムが遅くなる |
不良(ふりょう) | ぬかるんで滑る状態 | 非常に走りにくく遅くなる |
【ダートコースの馬場状態】
ダートは芝と違い、水分を含むと逆に走りやすくなることがあります。
馬場状態 | 状況 | スピードへの影響 |
---|---|---|
良 | 乾いている | 標準的なスピード |
稍重 | 砂が締まり、走りやすくなる | タイムが出やすい |
重 | さらに湿り、滑りにくい | 高速馬場になりやすい |
不良 | 水が浮くような状態 | 一部の馬には有利 |
◆ 雨の日の芝レースは「パワー」が問われる
芝コースでの雨は「滑りやすさ」「スタミナ消耗の早さ」に直結します。
乾いた芝ではスピード勝負になりますが、雨の日はパワーやバランス能力が重視されます。
▶ 芝レースで雨に強い馬の特徴:
父や母の血統に「重馬場巧者」がいる
過去に稍重・重・不良馬場で好走歴がある
蹄(ひづめ)の形が大きく、地面をしっかりつかむタイプ
雨の芝=スピード一辺倒の馬が崩れる可能性が高い!
穴馬の好走も出やすく、馬券的妙味が増します。
◆ 雨の日のダートは「高速馬場」になることも!
ダートコースは水分を含むと砂が締まり、馬が滑りにくくなります。
その結果、雨の日のダートはタイムが速くなる=「前が止まりにくい」展開になりがちです。
▶ ダートレースで雨に強い馬の特徴:
逃げ馬や先行馬(前で運ぶ馬)
重馬場や不良馬場で実績がある馬
パワー型よりもスピード型が有利になる場合も
雨のダート=逃げ・先行馬に注目!
後方から差す展開は難しくなる傾向があります。
◆ 騎手の技術が光るのも「雨の日」
馬場状態が悪いと、馬だけでなく「騎手の判断力」が勝敗を大きく分けます。
たとえば…
「荒れていない内ラチ沿いを選んで走る」
「滑る芝を避け、馬の足元を守るような騎乗」
など、経験豊富な騎手ほど対応力があり、結果的に好成績を出すケースが多いです。
▶ 雨の日はベテラン騎手や重馬場巧者の騎手にも注目!
◆ 雨の日のレースは「波乱」が起きやすい?
馬場が悪化すると、「本命馬が走りにくい」「人気薄の馬が粘る」など、レース結果が荒れやすくなります。
実際に、雨の日には人気薄の馬が馬券に絡む率が上がることもデータで示されています。
単勝1倍台の馬が、重馬場でまさかの敗戦…なんてことも珍しくありません。
▶ 穴馬狙いのチャンスでもある!
馬券の組み立てを少し広めにする、ワイドや複勝を絡めるなど、柔軟な戦略が必要です。
◆ 雨の日におすすめの馬券戦略
状況 | おすすめの買い方 | 理由 |
---|---|---|
芝の重馬場 | ワイド・複勝中心 | 荒れる可能性が高いため、広めに保険をかける |
ダートの重馬場 | 馬連や馬単(先行馬狙い) | スピード重視で展開が読みやすい |
重・不良馬場 | 穴馬絡めた三連複 | 波乱が起きやすく高配当も期待できる |
◆ まとめ:雨が降ると競馬はこう変わる!
芝はスピードが出にくく、パワー勝負になりやすい
ダートはスピードが出やすくなり、逃げ・先行有利
馬場適性(過去の重馬場成績・血統)を重視する
波乱が起きやすく、穴馬が台頭するチャンスも!
天気予報と馬場情報をしっかりチェックすることで、雨の日でも競馬をより有利に楽しむことができます。
特に、土曜日に雨が降って、日曜に馬場が回復しないケースなどは大荒れになりやすく、予想のポイントになります。
最後に、JRA公式サイトでは当日の馬場状態や騎手・調教師のコメントがリアルタイムで確認できます。
ぜひ参考にして、雨の日の競馬を攻略しましょう!