姫路競馬場ガイド|白鷺賞・冬開催を制すコース特徴と予想攻略法

園田競馬・姫路競馬

姫路競馬場(正式名:姫路公園競馬場)は兵庫県競馬組合が運営する四半世紀超の歴史をもつ地方競馬場です。

2012年秋に売上低迷で開催休止となりましたが、2020年1月に8シーズンぶりに本場開催が復活

現在は毎年1〜3月に22日前後の冬シリーズを行い、園田競馬場と交互に兵庫競馬を支えています。

収容人員は15,400人で、コロナ禍以降は入場無料化に踏み切り来場促進を図っています。


レース場名姫路競馬場(姫路公園競馬場
URLhttps://www.sonoda-himeji.jp/
所在地〒670-0882 兵庫県姫路市広峰2丁目7-80
電話番号079-282-5181
交通・アクセスJR姫路駅から神姫バス「競馬場前」下車約15分/山陽自動車道・姫路東ICから車で20分
特徴スタンドからは広峰山、増位山など西播磨の山々が望める緑豊かな競馬場
主催(施行者)兵庫県競馬組合
施設所有者兵庫県競馬組合
マスコット園田競馬・姫路競馬 - そのたん、ひめたん
ひめたん
Youtubehttps://www.youtube.com/@sonodahimejiweb
Xhttps://x.com/sonoda_himeji
https://x.com/sonotan2013
姫路競馬場

施設情報

入場料は終日無料(特別席1,000円)。

場内グルメの名物は姫路おでん、穴子天丼、地酒「播州一献」熱燗が冬の定番。

場外発売としてウインズ姫路を併設、JRA開催日も賑わいます。


仕様数値・概要
周回方向右回り
1周距離1,200 m
直線230 m(園田より40 m長い)
フルゲート12頭
起伏平坦
主な距離設定800 m, 1,400 m, 1,500 m, 1,800 m, 2,000 m
砂厚11 cm(内ラチ1 m地点14 cm)

コーナーのキツさ

スパイラルカーブを採用していないため4つのコーナーがタイトで遠心力が強く、直線が230 mと短いわりに“差し切るには外をロスなく回る器用さ”が不可欠です。

コース幅とペース

幅員は16〜20 mとやや狭く馬群が凝縮しやすい結果、先行馬がペースを落として後続の脚を削ぐシーンが多発します。


姫路開催は1月上旬〜3月中旬の“冬競馬”が基本。

重賞は5本と少数精鋭ですが、どれも兵庫競馬の序章を告げる重要戦です。

時期レース名距離格/条件ポイント
1月第2週兵庫ユースカップ1,400 m3歳シーズン初戦、世代序列が見える
1月第3週兵庫クイーンセレクション1,400 m3歳牝西日本交流・牝馬限定
2月中旬白鷺賞2,000 m4歳上“姫路の天皇賞”と呼ばれる看板重賞
2月下旬兵庫ウインターカップ1,400 m4歳上砂の短距離王決定戦
3月初旬兵庫若駒賞1,500 m3歳クラシック前哨戦

白鷺賞はコース2周弱を走る長丁場でペースが落ち着きやすく、過去10年の勝ち馬は8頭が4角4番手以内で通過していました。


姫路は砂厚11 cmと地方でも“重い”カテゴリーに入り、同じ兵庫管轄の園田(平均12 cm)とほぼ同質ながら、時計は園田より1秒前後遅いとされています。

加えて開催期間が真冬で気温が低く乾燥気味のため水分含有率が少なく「パサパサで力を要す馬場」に変化。

兵庫の上級馬が回避しがちでメンバーのレベル差が縮まるのも荒れやすさの要因です。

馬場整備情報
・2023年2月、内ラチ〜10 mを均一11 cmに再整備したと公式発表
・2025年春以降も週次で砂厚計測値がSNSで公開されており、内1 mは14 cmと更に深い設定


脚質別連対率(近3シーズン総合)

  • 逃げ:88 %

  • 先行:81 %

  • 差し:68 %

  • 追込:46 %

短直線+深砂で加速が鈍りやすいことから逃げ・番手組の残存率が異常に高いのが最大特徴です。

枠順傾向

  • 外枠(7・8枠)からハナを切れれば内を見ながら運べるため好成績という実測データがあり、特に1,400 mでは外→逃げが穴パターンとされます。

  • 1,800 m以上はスタートからコーナーまでが短いため内枠の先行が安定


距離キーファクター
800 mダッシュ+枠順のみ。逃げ切り率50 %以上。
1,400 mスタートから150 mで1角、ポジション命。
1,500 m2角出口で緩む傾向、差し若干届く。
1,800–2,000 m向正面でまくり開始、騎手の仕掛け勘が物を言う。


  • “ハナを切れるか”が馬券の8割
    逃げ宣言のコメント、近走ラップでハイペースの先行経験があるかを最重視。

  • 深い砂→パワー型血統を狙う
    キングカメハメハ系、サウスヴィグラス系は牡牝問わず好走率が高いデータ。

  • 冬場の馬体減は危険信号
    気温低下で輸送も長く、馬体-10 kg以上は明確に信頼度低下。

  • 外枠=不利ではない
    先行力+外枠なら“被されずスムーズ”でむしろ妙味。

  • 白鷺賞はラップより位置取り
    2,000 mでもペースが緩く、道中で外から捲り切ると脚が鈍る。3角インをタイトに回る名手のイン突きに警戒。


姫路競馬場は“冬限定・深砂ダート”という強烈な個性を持つ舞台です。

  • 逃げ・先行+外枠が馬券の中心

  • 砂厚11 cmがパワーとスタミナを要求

  • 白鷺賞など重賞は位置取りが全て

地方競馬ならではのメンバー差が小さく、コース適性と戦術が馬券妙味に直結します。

本稿で紹介したデータと攻略ポイントを活用し、次の姫路開催で“冬のダート王者”を射止めてください。