
笠松競馬場は岐阜県羽島郡笠松町に1949年開場した地方競馬場で、「名馬・名手の里」との異名を持ちます。
後に中央で大旋風を巻き起こすオグリキャップを輩出し、安藤勝己、川原正一ら名騎手を送り出した歴史でも有名です。
近年は売上低迷や2021年の不祥事で一時開催休止を経験しましたが、楽天競馬・SPAT4などネット投票拡充で2024年度売上は約610億円と黒字回復を達成し復活路線を歩んでいます。
目次
【笠松競馬場】基本情報
レース場名 | 笠松競馬場 |
URL | https://www.kasamatsu-keiba.com/ |
所在地 | 〒501-6191 岐阜県羽島郡笠松町若葉町12番地 |
電話番号 | 058-387-3278 |
交通・アクセス | 名鉄名古屋本線「笠松駅」徒歩約10分/東海北陸道「岐阜各務原IC」車20分 駐車場 約1,400台(無料) |
特徴 | JRA(中央競馬)と比べると敷地面積が狭いため直線距離も短い |
主催(施行者) | 岐阜県地方競馬組合 |
施設所有者 | 岐阜県地方競馬組合 |
マスコット | ![]() マックルくん |
Youtube | https://www.youtube.com/channel/UCmPuLUWCwfAW99ezdCj6ayQ |
https://www.instagram.com/kasamatsukeiba/ | |
X | https://x.com/kasamatsukeiba |

施設情報
名物グルメは「カサマツ焼きそば」「飛騨牛コロッケ」、冬は飛騨牛スジ煮込みうどんが定番。
場外発売はライデンホール・オッズパーク笠松など複数設置。
【笠松競馬場】コース概要と特徴
項目 | 数値・概要 |
---|---|
周回方向 | 右回り |
1周距離 | 1,100 m |
直線 | 約200 m(スタンド前) |
幅員 | 20 m |
高低差 | 1.9 m |
フルゲート | 12頭 |
主な距離設定 | 800 m/1,400 m/1,600 m/1,800 m/2,500 m |
コーナーワークが命
短直線+4つのタイトなコーナーで、道中ロスなく立ち回れるかが勝敗を大きく左右。
コーナー半径が小さく、外を回すと遠心力でロスが増大。内枠の先行が基本有利。
向正面の長さは約280 mと短く、「3コーナー入口までにポジション確定」がセオリーです。
馬場質
砂厚は約10 cmで地方としては標準よりやや浅め。ただし水捌けが良い設計で雨でも重~不良に極端化しにくいのが特徴。良馬場ベースで時計も平年安定。
【笠松競馬場】年間開催と主要重賞
笠松はおおむね年間90日前後を開催。
重賞は20本超と中日本地区最多クラスです。特に下表の10レースは必ずチェックしておきましょう。
時期 | レース名 | 距離 | 格/条件 | ポイント |
---|---|---|---|---|
1月下旬 | 東海大賞典 | 2,500 m | 4歳上 | 東海地区ダート長距離王決定戦 |
2月上旬 | 梅見月賞 | 1,900 m | 4歳上 | 春の古馬中距離重賞 |
3月第1木曜 | ペガサスカップ | 1,600 m | 3歳 | 東海クラシック緒戦 |
4月下旬 | オグリキャップ記念 | 1,800 m | 4歳上 | 伝説の名馬を冠する看板競走 |
5月中旬 | 岐阜王冠賞 | 1,900 m | 3歳 | ダービー前哨戦 |
6月 | くろゆり賞 | 1,600 m | 3歳上 | 夏のマイル王決定戦 |
7月 | サマーカップ | 1,400 m | 3歳上 | 真夏のスプリント重賞 |
9月第1週 | ゴールドジュニア | 1,400 m | 2歳 | 世代トップクラス登竜門 |
10月 | ラブミーチャン記念 | 1,400 m | 2歳牝 | 牝馬2歳王座 |
12月 | 笠松グランプリ | 1,400 m | 3歳上 | 年末短距離ラストターン |
直近の第34回オグリキャップ記念(2025年5月15日)では1 分49秒8の高速決着が生まれ、内枠番手から抜けたメイプルプラネットが勝利。
4角2番手以内が過去10年で9勝という“前必至”を改めて示しました。
【笠松競馬場】馬場バイアス・脚質&枠順データ
脚質別連対率(800 m・近3年)
逃げ:33%
先行:27%
差し:9%
追込:ほぼ0%
800 m戦は逃げ先行が圧倒的。差し・追込はデータ上ほぼ消しで OK。
枠順傾向
1〜4枠>5〜8枠:内枠がロスなく立ち回れるぶん好走率が高い。
外枠でも逃げ脚があれば残れるが、3角までに外々を回されると厳しい展開が多い。
距離別バイアス
距離 | キーファクター | 傾向 |
---|---|---|
800 m | スタートダッシュ | 逃げ残り率約60%。 |
1,400 m | 枠順+テン速度 | 先行+内枠が鉄板。差しは外目ロス大。 |
1,600 m | ペース緩む | 3角手前捲りが決まるケース増。 |
1,800–2,500 m | スタミナ+位置取り | 東海大賞典など長丁場はペース淡々、向正面ロングスパート型が浮上。 |
【笠松競馬場】予想のポイントと攻略法
「逃げ・番手+内枠」が軸の大前提
直線200 mでは差し届かず。パドックの雰囲気よりテンの速さを優先。外枠なら“捲り脚”より“ハナ奪取”
外から被される構図は大敗要因。ハナを切る脚質なら枠不問で買い。距離別タイム指数の使い分け
コース替わりの影響が小さいため、名古屋や園田の指数よりも笠松ローカル指数を重視。重賞は中央遠征馬の“初コース対応力”を吟味
逃げてこそのスピード馬が外回し→失速のパターン多し。雨後の馬場は“外→差し”が急浮上
水分を含むと内砂が流れ、外差し浮上。開催2〜3日目の雨上がりは要注意。
【笠松競馬場】騎手・厩舎の傾向
注目ジョッキー(2024–25シーズン笠松リーディング上位)
騎手 | 特徴 |
---|---|
渡辺竜也 | 勝率33%超。逃げ&早仕掛けで圧倒。 |
筒井勇介 | 番手抜け出し名手。馬群さばき◎。 |
向山牧 | ベテランのイン差し。オグリ記念2勝。 |
注目厩舎
花本康昭厩舎:仕上げ早く短距離に強い。
川嶋弘吉厩舎:長距離&中央交流で好成績。
笹野博司厩舎:若駒路線の常連。
【笠松競馬場】まとめ
笠松競馬場は「短直線×小回り×内枠先行」の教科書的ローカルダート。
逃げ・番手+内枠が馬券の大黒柱
重賞でも4角3番手以内が勝ちパターン
騎手・厩舎格差が結果に直結しやすい
本稿のデータと攻略法を活用して、次のオグリキャップ記念やゴールドジュニアで“名馬の故郷”笠松ならではの高配当を射止めてください。