ステイヤーズステークス2025予想|コース特徴・過去データから勝てる馬の条件を徹底ガイド

GⅡ第59回スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス

ステイヤーズステークスは、
JRAの中長距離路線を代表する重賞のひとつで、中山競馬場・芝3600メートル(内回り)で施行されます。

例年12月初旬に開催され、JRAの平地競走の中で最長距離(3600m)を誇るレースとして知られています。

長距離適性と折り合いが厳しく問われるため、スタミナに優れたステイヤータイプや、距離延長で力を出せるベテランが好走する傾向があります。

賞金構成や3歳以上という出走条件から、クラシック級から一線を退いた実績馬、ダイヤモンドステークス等の長距離重賞で実績を残すステイヤーが集うレースです。

近年は国内外の長距離路線の変化や、古馬の長距離移動が少なくなったことから、実績馬の休養→復帰戦として使われることも多く、ステイヤーズSでの好走がその後の長距離路線での評価に直結するケースもあります。


【ステイヤーズS】コース特徴(中山芝3600m)

中山内回りの3600mは、年に一度の特殊コース。特徴を端的にまとめると次の通りです。

  • 非常に長い距離:全長3600mはJRA平地最長。馬のスタミナと鞭を使うタイミング、騎手のペース配分が結果に直結します。

  • スタート直後に急な上り坂:スタンド前からスタートしてすぐに急坂に差し掛かるため、スタート直後の折り合いが重要です。軽快な出方をすると消耗が早くなるリスクがある。

  • コーナーが多い(内回り2周):コーナーを何度も回るコース設計で器用さ・コーナリング技術が必要。外めを回らされるとロスが大きい。

  • ゴール前直線が短い(中山の特徴):直線は約310mと短く、差し切りは容易ではない。直線での瞬発力よりも、勝負どころでの位置取りや先手を取る機動力が重要となる。

  • ラスト1000mからの仕掛け合戦:道中スローで推移することが多いが、残り1000m前後で一気に流れが速くなり、長い持久戦の末に前残りや追い込みの差し決着が混在する。

以上の要素から、中山3600mは「スタミナ×折り合い×器用さ」を兼ね備えた馬が求められます。

単純な“長距離耐性”だけでなく、コーナリングや位置取りの得手不得手も結果に響きます。


【ステイヤーズS】過去データ分析

ここでは、近年の傾向(過去10〜20年を中心に、~2024年の結果を反映)からわかる主要ポイントを整理します。

1) 人気傾向

  • 上位人気(1〜5番人気)が安定して好走する傾向が強く、過去10年で1〜5番人気からの勝ち馬が多いというデータがあります。大荒れになる割合は比較的低め。

  • ただし、コースが特殊なため中穴(6〜10番人気)が突っ込むケースも散見され、完全に堅いとは言えません。人気どおりに決まりやすい年と、前有利・先行有利の展開で波乱となる年が混在します。

2) 年齢・キャリア

  • 4〜7歳の成績が安定しており、ベテランでスタミナに裏打ちされた実績馬が強い傾向。特に6歳前後の安定感が目立ちます。若手(3歳)の大活躍は少なめ。

3) 前走成績・路線

  • ダイヤモンドS(東京・芝3400m)やエルムSなど、長距離実績のある馬が好走しやすい。前走が長距離重賞で上位だった馬は信頼性が高い。

  • ただし、前哨戦の間隔(休み明け)や輸送による影響も大きく、休み明け初戦で出走する馬は状態面の見極めが重要。

4) 先行力と位置取り

  • 中山3600mは先行馬が有利な年が目立ちますが、残り1000mの動きで大きく入れ替わるため、単純な先行有利とは言い切れない。中団〜先団で脚を使える馬が特に有利。

5) 血統傾向

  • 長距離寄りの血統(スタミナ色の濃い系統)が好走しやすい。ただ近年は欧州系やミドルディスタンス系からの好走例もあり、血統のみで切るのは危険。


【ステイヤーズS】「勝てる馬」の特徴

過去データとコース特性を掛け合わせると、勝ち馬に共通する条件は次のようになります。

  1. 長距離実績がある(3400m級以上での好走)

    • ダイヤモンドSなどの長距離で上位に来た経験は強力なアドバンテージ。

  2. 折り合いがつく馬(道中の落ち着き)

    • スタート直後の坂や長い周回で無理に前に行かない、抜群の折り合いを示せる馬が最後まで脚を残せる。

  3. 器用さ・コーナー巧者

    • 内回りコースを2周するため、コーナリングでロスが少ない馬が有利。外を回されると致命的。小回り適性も重要。

  4. 先行~中団で運べる脚質

    • 極端な逃げ馬でない限り、先行〜中団で脚をためられる馬が理想。終盤の加速に対応できるかがポイント。

  5. 実績ある中堅〜ベテラン(4〜7歳)

    • 若すぎる馬より、豊富な経験を持つ年齢の馬が安定して結果を残す傾向。休み明けの評価は厳しめに。

  6. 調教・輸送・コンディションの見極めが鍵

    • 長距離戦は体調の微妙な差が大きく出るため、直前の調教内容や馬体重の増減、輸送の状態を重視。

これらはあくまで確率論ですが、組み合わせることで狙い馬の優先度を決めやすくなります。


【ステイヤーズS】予想ポイント

以下は馬券検討時に必ず押さえたいチェック項目。出走表を見たらこの順で吟味しましょう。

  1. 前走の距離と着順:3400m級や3000m以上の重賞で上位かを確認。

  2. 年齢・実績:4〜7歳で長距離実績が豊富な馬を優先。

  3. 脚質:先行〜中団で運べるタイプ。極端な差し一辺倒や極端な逃げだけは注意。

  4. 調教内容:直前のCW・坂路等での動きをチェック。長距離は動きよりも息づかいが重要視される場合あり。

  5. 馬体重の増減:長距離は馬体の増減が結果に直結。大幅な減少は割引、適度な増加は好材料のことが多い。

  6. 騎手と乗り替わり:重賞での経験豊かな騎手や、コース適性を理解した騎手への乗り替わりはプラス評価。逆に久々のコンビ変更は注意。

  7. 展開予想:逃げ馬がどれか/先行集団の顔ぶれを見てペースを想定。スローからのロングスパートになるのか、序盤から速い流れになるのかで本命候補が変わる。

  8. 当日馬場・天候:重馬場だとスタミナ比重がさらに増すため、道悪実績があるかを確認。


【ステイヤーズS】まとめ

ステイヤーズステークスは「長距離×器用さ×折り合い」が噛み合った馬が結果を出すレースで、近年は安定した実績馬が優勢です。

とはいえ、中山内回り3600mは特殊コースゆえに一発逆転のドラマも起きやすく、人気薄の瞬発力や展開利で波乱を演出するケースもあります。

馬券作戦としては「長距離実績ある中堅〜ベテランを中心に、展開と当日の馬場で頭の狙いを柔軟に変える」ことをおすすめします。

具体的には、◎はダイヤモンドS等で好走経験のある先行~中団タイプ、対抗はコーナー巧者、穴は展開次第で浮上する中穴を選ぶのが王道です。


【ステイヤーズS】第59回2025年12月6日

馬番馬名性齢斤量騎手予想オッズ
1ヴェルテンベルク牡557.0松若11.5 (5人気)
2メイショウブレゲ牡657.0石橋脩60.3 (12人気)
3ホーエリート牝455.0戸崎圭4.0 (2人気)
4マイネルカンパーナ牡557.0津村14.4 (6人気)
5ピュアキアン牡457.0吉田豊32.9 (10人気)
6ミクソロジーセ657.0石川81.6 (13人気)
7クロミナンス牡857.0ルメー3.1 (1人気)
8ブレイヴロッカーセ557.0荻野極31.7 (9人気)
9シルブロン牡757.0マーカ21.9 (8人気)
10ラスカンブレス牡457.0プーシ16.1 (7人気)
11ヴェルミセル牝555.0鮫島駿8.7 (4人気)
12ワープスピード牡657.0菅原明35.7 (11人気)
13ワイズゴールド牝555.0菅原隆266.8 (14人気)
14チャックネイトセ757.0佐々木5.5 (3人気)


注目馬と見解

◎ チャックネイト

先行力と持久力を兼ね備え、この距離でも対応力あり。追い切りの動きも良く、展開次第ではしぶとく粘る可能性。長距離適性と先行力のバランスに優れ、安定して走れる馬。展開が流れればしっかり前で粘り込み期待。

○ ホーエリート

斤量面で若さ・軽さアドバンテージ。末脚の持続力と距離適性に加え、展開が流れた時の差し脚に警戒。道中無理せず脚をためて、直線での伸びに期待。軽量牝馬らしい軽快さが光るか。

▲ クロミナンス

ベテランで経験値豊富。長距離実績、安定感あり。展開が厳しくなっても対応できる器用さ。距離・コース適性ともに安定。展開が落ち着けば上位争いに食い込む力あり。

△ ミクソロジー

過去の前走実績から長距離適性あり。スタミナ型で後半の脚を持っており、展開次第で浮上。長距離適性と底力あり。展開がある程度流れて、終い勝負になれば一発注意。穴馬的な狙い目。

☆ ブレイヴロッカー

近走の内容は安定。展開次第で穴馬として面白く、長距離で力を出し切れれば一撃も。安定感と潜在力を加味しての一撃候補。人気薄ならヒモで押さえて妙味狙い。

ポイント

  • 3600mという特異な長距離 — 展開がゆったり流れやすく、折り合いやペース配分、馬のスタミナ持続力が全て。無理に先行する馬は終い甘くなる可能性。

  • 枠順・馬番はあまり枠偏重じゃないが、道中のポジション取りやコーナーワーク、内外のロスがカギ。

  • 「前残り」も「差し決着」もあり得る展開 — 馬券は多点・押さえを含めた構成が安全。

馬券の買い目イメージとしては、◎〜△の上位4頭を中心に、☆を抑えにした三連複の厚め流し、三連単でのボックスや流しなどが現実的と思います。


結果



馬名性齢斤量騎手タイム着差
単勝
オッズ
後3F厩舎馬体重
(増減)
133ホーエリート牝455.0戸崎圭3:47.224.434.0美浦 田島476(-6)
234マイネルカンパーナ牡557.0津村3:47.33/4511.634.0美浦 青木414(+2)
357クロミナンス牡857.0ルメー3:47.3ハナ13.533.5美浦 尾関494(0)
458ブレイヴロッカーセ557.0荻野極3:47.3クビ918.334.2栗東 本田456(+2)
5712ワープスピード牡657.0菅原明3:47.53/4818.033.9美浦 高木504(+6)
611ヴェルテンベルク牡557.0松若3:47.5クビ711.934.0栗東 宮本482(-4)
7814チャックネイトセ757.0佐々木3:47.6クビ47.633.8美浦 堀500(+16)
8711ヴェルミセル牝555.0鮫島駿3:47.6ハナ37.134.1栗東 吉村466(-2)
969シルブロン牡757.0マーカ3:47.71/21018.633.7美浦 稲垣504(+8)
1022メイショウブレゲ牡657.0石橋脩3:48.12.1/21268.034.0栗東 本田470(0)
11610ラスカンブレス牡457.0プーシ3:48.1クビ611.634.8美浦 林494(+6)
1246ミクソロジーセ657.0石川3:48.311378.135.4栗東 辻野430(-4)
13813ワイズゴールド牝555.0菅原隆3:48.8314342.334.5美浦 蛯名利428(-2)
1445ピュアキアン牡457.0吉田豊3:50.91140.938.0美浦 竹内520(+2)


払戻

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