
アルテミスステークス(GⅢ)は、
2歳牝馬限定・芝1600m(東京競馬場)で行われる重賞です。
2012年に新設されて以来、後のGⅠ戦線を彩る名牝を多数輩出しており、阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神JF)への前哨戦として注目度が非常に高い一戦です。
このレースは、まだキャリアの浅い2歳牝馬たちにとって“初の東京コースでの重賞挑戦”となるケースが多く、将来性や完成度、そして距離適性が問われます。
単なる能力比較ではなく、馬のセンスや精神面の強さが結果を左右する点も見どころです。
目次
【アルテミスS】コース特徴(東京芝1600m)
東京マイルは“日本屈指の実力勝負コース”として知られています。
直線が約525mと長く、坂を上った先でさらに伸びる脚が求められるため、「瞬発力+末脚の持続力+メンタルの強さ」がカギになります。
✅ポイント
スタートしてすぐコーナーがあり、内枠がやや有利。
スローペースからの瞬発力勝負が多い。
早めに動くと最後の坂で止まりやすい。
新馬戦や未勝利戦を東京・新潟で経験している馬が好成績。
アルテミスSは例年、直線での末脚勝負になる傾向が強く、ラスト3ハロン(上がり)が33秒台に突入する決着もしばしば見られます。
【アルテミスS】過去10年の統計データ分析
【人気別成績】
| 人気 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 30% | 60% | 80% |
| 2番人気 | 20% | 40% | 60% |
| 3〜5番人気 | 30% | 50% | 60% |
| 6番人気以下 | 20% | 30% | 40% |
→ 上位人気が比較的堅実で、波乱度はやや低め。
ただし、過去にはキャリア1戦馬が勝つケースも多く、素質型の一発には注意。
【前走別成績】
| 前走レース | 勝率 | 主な勝ち馬例 |
|---|---|---|
| 新馬戦 | 30% | リスグラシュー・ソウルスターリング |
| 未勝利戦 | 20% | ウーマンズハート・サークルオブライフ |
| オープン特別 | 10% | アドマイヤミヤビ |
| 重賞 | 40% | リバティアイランド・ラヴズオンリーユー |
→ 新馬・未勝利勝ち直後で挑む素質馬の好走が多く、キャリアよりも「完成度」と「センス」が重視されるレースです。
【脚質傾向】
| 脚質 | 勝率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 逃げ | 10% | 展開に恵まれた時のみ |
| 先行 | 35% | 好位抜け出し型が安定 |
| 差し | 40% | 東京マイルでは主流 |
| 追込 | 15% | 上がり最速で3着以内あり |
→ 差し・先行が優勢。特に上がり3ハロン上位の馬がほぼ毎年馬券圏内。
過去の主な勝ち馬とその後
| 年 | 勝ち馬 | その後の実績 |
|---|---|---|
| 2024年 | ブラウンラチェット | 阪神JF16着⇒桜花賞9着 |
| 2023年 | チェルヴィニア | 桜花賞13着⇒オークス1着 |
| 2022年 | ラヴェル | 阪神JF11着⇒桜花賞11着 |
| 2021年 | サークルオブライフ | 阪神JF1着⇒チューリップ賞3着 |
| 2020年 | ソダシ | 阪神JF1着⇒桜花賞1着 |
このように、アルテミスSの好走馬は後のGⅠ戦線で活躍する傾向が強く、まさに「将来の名牝を占う一戦」といえます。
【アルテミスS】予想のポイント
① 東京マイル適性
東京芝1600mは、スピードよりも瞬発力と末脚の持続力が重視されます。
「東京・新潟・札幌」のような広いコースで好走経験がある馬は信頼度が高いです。
② 上がり最速候補を狙え
上がり3ハロン1位の馬が、過去10年で8勝。このレースは明確な末脚勝負になるため、「直線で伸びるタイプ」が鍵。
③ キャリア1戦でも侮れない
デビュー戦勝ち直後で重賞制覇の例も多く、“完成度が高い新馬勝ち馬”は積極的に評価したいところ。
④ 牝馬の成長力を読む
2歳牝馬は急激に成長する時期。
調教時計や馬体重の変化、パドックでの落ち着きなど、精神面の成熟度も重要な判断材料になります。
アルテミスSで好成績の騎手傾向
| 騎手 | 勝利数 | 特徴 |
|---|---|---|
| C.ルメール | 2勝 | 東京マイルの巧者。末脚型に乗ると無類の強さ |
| 武豊 | 2勝 | 馬のリズムを崩さない騎乗で安定感あり |
| 田辺裕信 | 2勝 | 逃げ、先行、差し、追い込みなど、どのような脚質の馬でも柔軟に対応できる技術あり |
注目すべきタイプ
| タイプ | 狙い目度 | 備考 |
|---|---|---|
| 新馬戦を上がり最速で勝利した馬 | ★★★★★ | データ上最も好成績 |
| 東京コース経験馬 | ★★★★☆ | コース適性が重要 |
| ルメール・戸崎騎手騎乗馬 | ★★★★☆ | 騎手巧者が強い |
| 前走1400m組 | ★★☆☆☆ | ペース慣れに課題あり |
まとめ:未来のスター牝馬を見逃すな
アルテミスステークスは、単なる2歳牝馬限定GⅢではなく、「次世代のGⅠ馬誕生を占う舞台」です。
過去の勝ち馬たちは、その後クラシック戦線で上位争いを繰り広げており、今年もまた、ここから未来の名牝が誕生するかもしれません。
馬券的には上位人気を中心にしつつも、「新馬戦の内容が良かった馬」や「東京向きの差し馬」に妙味がありそうです。
📌アルテミスステークス2025 まとめポイント
・東京芝1600mは瞬発力勝負
・上がり最速馬が高確率で好走
・キャリア1戦でも能力重視
・阪神JFに直結する出世レース
【アルテミスS】第14回2025年10月25日
| 馬番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 予想オッズ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | タイセイボーグ | 牝2 | 55.0 | 佐々木 | 8.4 (3人気) |
| 2 | ドナルンバ | 牝2 | 55.0 | 石橋脩 | 21.8 (6人気) |
| 3 | ルーチェフィオーレ | 牝2 | 55.0 | 横山和 | 11.2 (4人気) |
| 4 | レディーゴール | 牝2 | 55.0 | 菅原明 | 45.6 (10人気) |
| 5 | フィロステファニ | 牝2 | 55.0 | 川田 | 3.0 (2人気) |
| 6 | ヒルデグリム | 牝2 | 55.0 | 横山武 | 34.0 (9人気) |
| 7 | マルガ | 牝2 | 55.0 | 武豊 | 1.7 (1人気) |
| 8 | ハッピーエンジェル | 牝2 | 55.0 | 三浦 | 15.7 (5人気) |
| 9 | バースデイフライト | 牝2 | 55.0 | 和田竜 | 29.3 (7人気) |
| 10 | ミツカネベネラ | 牝2 | 55.0 | 津村 | 33.7 (8人気) |
注目馬と見解
| 印 | 馬名 | 騎手 | コメント |
|---|---|---|---|
| ◎ | フィロステファニ | 川田将雅 | 東京替わり良し、完成度抜群の本命 |
| ○ | マルガ | 武豊 | スムーズなら末脚切れる、対抗候補 |
| ▲ | ヒルデグリム | 横山武史 | 持続力勝負なら浮上可能 |
| △ | ルーチェフィオーレ | 横山和生 | 安定感あり、複穴で警戒 |
| ☆ | ハッピーエンジェル | 三浦皇成 | 人気薄の激走候補、展開向けば |
◎本命:フィロステファニ(川田将雅)
前走・新潟芝1600mの新馬戦を快勝。
スローの中から直線で一気に加速し、上がり32秒6という2歳馬離れした末脚を披露。
調教でも終始リズムよく動けており、馬体のバランス・精神面の落ち着きともに申し分なし。
東京マイルへの替わりはむしろ歓迎で、「完成度の高さ」と「脚の使い方の柔らかさ」が光る。
クラシック路線を見据えるなら、ここで結果を出したい一頭。
➡ 本命◎:完成度・瞬発力・鞍上信頼の三拍子がそろう。
○対抗:マルガ(武豊)
デビュー戦(函館芝1800m)ではスローペースながら、上がり最速で2馬身差の完勝。
小柄ながら芯の通ったフォームで、長く良い脚を使えるタイプ。
東京の長い直線で脚をタメられれば、一気に弾ける可能性を秘めている。
武豊騎手はアルテミスSでは2018年以降タイトルから離れてはいますが仕上がり具合も抜群で、距離延長も問題なし。
➡ 対抗○:東京替わりで末脚爆発の可能性。
▲単穴:ヒルデグリム(横山武史)
デビュー戦勝利するも2戦目の前走では8着と凡走。
血統的にも中距離寄りで、持続型の脚を使えるタイプ。
テン乗り横山武史騎手の積極策にも期待。
展開次第では早め抜け出しから粘り込み可能。
➡ 単穴▲:展開利あれば台頭十分。
△連下:ルーチェフィオーレ(横山和生)
前走の2戦目・中山1600で初勝利。
スタートが上手く、器用さを感じさせる競馬だった。
東京の直線では瞬発力面に課題が残るが、スピード持続型の流れになれば一発あっておかしくない。
横山兄弟のワンツーも現実味を帯びる布陣。
➡ 連下△:安定感あり。展開ハマれば3着圏内。
☆穴:ハッピーエンジェル(三浦皇成)
これまで2戦2勝。
道中スムーズさを欠きながらも、最後までしっかり脚を使っており、ポテンシャルは高い。
軽視禁物の一頭で、人気薄の激走候補。
➡ 穴☆:成長力+三浦騎手の東京巧者ぶりで一発警戒。
展開予想
逃げ候補は レディーゴール(菅原明)。
スロー寄りの平均ペース想定。前残りよりも「中団待機勢」が有利。
東京芝1600mは瞬発力型が台頭しやすく、
スロー→直線勝負の展開になれば、
フィロステファニやマルガに有利。
総評
今年のアルテミスステークスは、完成度と将来性を兼ね備えたフィロステファニが主軸。
対するマルガ、ヒルデグリムも高い素質を持つが、東京の舞台適性で一歩リードするのはやはり川田騎手のフィロステファニ。
クラシックへ向け、ここで“主役”が現れるか。
例年通り、後のGⅠ馬誕生の可能性を秘めた一戦だ。
結果
| 着 順 | 枠 | 馬 番 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 人 気 | 単勝 オッズ | 後3F | 厩舎 | 馬体重 (増減) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 5 | フィロステファニ | 牝2 | 55.0 | 川田 | 1:33.8 | 2 | 3.9 | 33.9 | 栗東 中内田 | 460(+12) | |
| 2 | 8 | 10 | ミツカネベネラ | 牝2 | 55.0 | 津村 | 1:34.1 | 1.3/4 | 9 | 60.9 | 34.0 | 美浦 鈴木伸 | 444(0) |
| 3 | 1 | 1 | タイセイボーグ | 牝2 | 55.0 | 佐々木 | 1:34.2 | クビ | 3 | 6.1 | 33.7 | 栗東 松下 | 470(+2) |
| 4 | 7 | 8 | ハッピーエンジェル | 牝2 | 55.0 | 三浦 | 1:34.3 | 3/4 | 4 | 8.7 | 34.7 | 美浦 武市 | 424(0) |
| 5 | 7 | 7 | マルガ | 牝2 | 55.0 | 武豊 | 1:34.5 | 1.1/4 | 1 | 2.2 | 35.2 | 栗東 須貝 | 484(+14) |
| 6 | 4 | 4 | レディーゴール | 牝2 | 55.0 | 菅原明 | 1:34.5 | ハナ | 10 | 70.7 | 34.0 | 栗東 池添 | 456(+6) |
| 7 | 3 | 3 | ルーチェフィオーレ | 牝2 | 55.0 | 横山和 | 1:34.7 | 3/4 | 5 | 9.7 | 34.6 | 美浦 嘉藤 | 442(-4) |
| 8 | 8 | 9 | バースデイフライト | 牝2 | 55.0 | 和田竜 | 1:34.7 | ハナ | 6 | 16.3 | 34.4 | 栗東 新谷 | 458(+14) |
| 9 | 6 | 6 | ヒルデグリム | 牝2 | 55.0 | 横山武 | 1:34.8 | 3/4 | 8 | 47.2 | 34.5 | 美浦 小野 | 448(0) |
| 10 | 2 | 2 | ドナルンバ | 牝2 | 55.0 | 石橋脩 | 1:34.9 | 1/2 | 7 | 19.6 | 34.6 | 美浦 上原佑 | 460(+4) |
払戻

【アルテミスS】口コミ投稿する
【アルテミスS】みんなの口コミ
口コミ見る限りでは3頭ドンピシャユーザーおらんね
ミツカネベネラなんてええええええ・・・・・当てた人おめでとです
ソダシの妹に注目、、つーか単勝買ったわ
ヒルデ・マルガ・ハッピー
これでいきまっする
ドナルンバ本命・軸にしとるひととは仲良くやれそうだ←
◎4 ハピ―エンジェル
◯1 タイセイボーグ
▲9 バースデイフライト
みんけいはタイセイボーグ無いか
フフフフ・・俺の勝ちだ
◎マルガ
近親馬にソダシ、ママコチャあり
こっちは
マルガ
ハッピーエンジェル
フィロステファニ
3連複1点です
こんなところでまさかファイナルファンタジーが見れると思わなんだwwドストライク世代でしたww
OPPエンジェルさん同感ですいまのとこww
若いし距離もないから
追い切りとか直前の状態を参考にするよ✊
◎ハッピーエンジェル
1200、1400で2連勝
1600でもいけるっしょ
ルメールいないくさいので武、川田あたりか
アルテミスの弓矢を集めてローザを強くしたFF4を思い出す。スーファミね。わかる人おるかな?FFキャラ名でてたら単勝記念買いするんだけどな笑
ハッピーエンジェル
ほっこりする名前だな
運気良さそう単勝で記念買い
2歳モノは楽勝だぜ
腹ごしらえでもする



