
毎年名古屋競馬場にて行われるゴールドウィング賞は、2歳のダート馬による重賞競走。
2025年は12月10日(水)、名古屋ダート1700mで施行されます。
このレースは、若駒の実力を試す舞台であり、将来のダート重賞やクラシック路線を見据える陣営にとって重要な登竜門です。
過去の勝ち馬を見ても、2歳時点での素質が評価されている馬が名を連ねており、ここで結果を残すことは、その後のキャリアにおける“下馬評”へと直結します。

目次
【ゴールドウィング賞】コース傾向とポイント分析
ゴールドウィング賞は、コース・距離構成も予想を立てるうえで重要な鍵です。
距離
2025年はダート1700mでの施行。
コース形状
スタートは3コーナー奥のシュートから。直線入り口がコーナー直後となるため、スタート直後のポジション取りが非常に重要。先行馬は有利だが、人気馬が内枠に入って先行するようなら、差し・追い込み馬の台頭にも警戒が必要。
枠番と脚質のバランス
過去実績では、「スタート五分で枠なり隊列 → 内枠先行」という流れが多く、内枠&先行馬の成績が比較的安定。ただし、距離が1,400mから1700mに延びたことで、追い込み・差し馬にもチャンスが広がっており、外枠差し馬の激走例も見られる。
人気馬 vs 波乱傾向
直近のゴールドウィング賞では、人気馬が安定した成績を残すケースが多い。例えば、2024年の勝ち馬は1番人気の馬。ただし、2023年には6番人気が勝つ波乱もあり、“人気馬一辺倒”とはならない点にも注意。
こうしたコースと傾向を踏まえると、「先行馬で前受けできる馬」かつ「距離延長でも対応できるスタミナ兼備の差し馬」が狙い目、という構図です。
【ゴールドウィング賞】コース特徴

名古屋競馬場は2022年に弥富市へ移転し、新しい馬場・レイアウトとなりました。
以前の「内馬場で小回り」のイメージとは違い、コーナー半径が広くなり、よりスピードを活かす競馬場に変わっています。
1)コースサイズと形状
従来よりも時計が出やすく「持続力+スピード」が問われる馬場になったと言われています。
| ダート右回り | 1周:約1,100m |
| 直線:約250m | コーナー半径が旧名古屋より広く、 スピードが落ちにくいコース形状。 |
2)先行馬が基本的に有利
名古屋は「逃げ・先行が止まらない」と言われる典型的な地方競馬の特徴を持つコースで、
スタート後のポジション取り
1~2コーナーまでの加速
がそのまま結果に直結するケースが非常に多い。
ただし弥富移転後は、旧コースよりも差し馬も届くようになった点が大きな変化。
3)時計が速いダート
砂質が軽く、馬場が乾いていても比較的時計は速め。
特に ペースが緩むと前残りが顕著。
名古屋競馬場ダート1700mの特徴
ゴールドウィング賞の施行距離 1700m は、名古屋では「ややタフな中距離」とされます。
① スタート位置
第3コーナー手前のシュート地点からスタート
スタート後すぐに緩いコーナーへ入るため、 スタートダッシュが非常に重要
→ 出遅れると即ポジション難、巻き返しが難しい。
② コーナーが4つ
1700mは地方中距離の典型で、
1コーナーまでのポジション
3コーナー再加速タイミング
が勝負のポイント。
消耗戦になりやすく、1400mのスピード型よりもスタミナ型が好走。
③ 先行馬有利は継続
名古屋1700mで特に強いのは
逃げ馬
番手~3番手の先行馬
理由:
スタート直後が忙しい
ペースが流れやすい
コース形態が持続力型向き
④ 差し馬が届くケース
移転後の名古屋は、以下の条件だと差しが利く:
ペースが速い年
馬場が乾きすぎていない(重・稍重の方が差し良)
ただし「早めに動ける差し馬」が前提。
直線一気の追い込みはほぼ不可能。
⑤ 枠順の傾向
内枠有利
逃げ・先行が多い年は外枠の差し馬がハマることもあるが基本は内
内枠で包まれやすい馬は危険。
1400mとの違い
名古屋で多い1400mと比較すると…
| 距離 | 得意タイプ | 注意点 |
|---|---|---|
| 1400m | スピード型の逃げ先行 | ダッシュ力重視 |
| 1700m | スタミナ型×先行力 | 1400mの逃げ馬は最後に甘くなる |
1700mは「1400mで強い=1700mでも強い」というわけではなさそうです。
【ゴールドウィング賞】過去の傾向から見える好走パターン
直近数年のゴールドウィング賞の傾向を振り返ると、以下のようなポイントが浮かび上がします。
| 年 | 優勝馬 | 人気 | 着順傾向 |
|---|---|---|---|
| 2024年 | カワテンマックス | 1番 | 安定した先行 → 差し決着 |
| 2023年 | フークピグマリオン | 6番 | 波乱。先行・差し入り混じり |
| 2022年 | セブンカラーズ | 1番 | 安定先行決着。先行有利 |
| 2021年 | ドミニク | 3番 | 中穴含めた先行〜差し決着。やや波あり |
このように、「1番人気かつ安定先行→信頼」という傾向がある一方で、「荒れる時は6番人気以下の伏兵にも要注目」という揺れ幅もあります。
また、馬場状態が重になると先行馬が若干有利になるようで、コース適性だけでなく、脚質と展開のバランスが重要です。
【ゴールドウィング賞】今年の注目材料とリスク
注目材料
3年前から本レースはそれまでの1400、1600から距離1700mへの変更で異なる持続力が問われる点。若駒でもスタミナと力がある馬には好機。
2歳ダート重賞ということで、将来性ある馬の“ここでの好走”はクラシックや大きな舞台への布石となる。
リスク・注意点
枠順・スタート次第で大きく展開が左右される。特に前に行きたい馬が多い場合は、外差し馬に展開が向きやすい。
転入馬の本命は危険。適性・輸送・環境が未知なため、軸にするなら慎重に。
馬場状態が悪化すれば先行馬有利。だが不良馬場などは例年少ないものの、天候には要注意。
【ゴールドウィング賞】まとめ
名古屋競馬場は右回りダートで、弥富移転後はスピードが活きるが差しも届くバランス型へ進化
1700mはスタート位置の関係で 二の脚が速い先行馬が有利
コーナー4回なので 持続力が問われる
直線は250mと短く、追い込み一辺倒は基本厳しい
内枠+先行馬は特に信頼度が高い
2025年のゴールドウィング賞は、例年にも増して「持続力 vs 瞬発力」「先行 vs 差し」の構図が鍵となりそうです。
1700mという中距離ダートでの2歳馬対決は、若駒の実力と将来性がモロに問われる舞台。
本命は「安定先行力とスタミナ兼備」がいて、対抗に「潜在能力高く距離対応も期待できる」 馬がいれば面白そうです。
加えて、転入馬や外枠差し馬を抑えに加えて「波乱と妙味」を狙う戦略が現実的かと思われます。
入念に展開と枠順をチェックしつつ、馬券は「本命+穴馬厚め」で。若駒のダート中距離王を見極めるなら、このゴールドウィング賞は見逃せないです。
【ゴールドウィング賞】第64回2025年12月10日
注目馬
12月8日ごろ更新いたします。
結果
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